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          | 以下のような点に着目すると、分析・支援の手掛かりになります | 
        
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          | @児童生徒の結果で点数の低い観点はどれか。 
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          |  | →観点別の結果から各項目別に見る、また、個人の様子の結果を見るなど、点数の低い原因を探り、集団に 対する支援および個別に対する支援を考える。
 
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          | A児童生徒の結果で点数の高い観点はどれか。 | 
        
          |  | →集団または、個人の長所ととらえ、それを生かした支援を考える。 | 
        
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          | B児童生徒と教師の点数の差が大きい観点はどれか。 | 
        
          |  | →児童生徒と教師の意識の差を認め、なぜ差があるのかを考えてみる。教師の意識を修正して、必要な支援 を考える。
 
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          | C児童生徒と教師の点数の差が小さい観点はどれか。 | 
        
          |  | →児童生徒と教師の点数が同じように高い場合は、その学級では実態に応じた適切な取り組みがなされてい ると考えられる。
 →児童生徒と教師の点数が同じように低い場合は、教師は支援が必要であると感じているので、@を参考に
 支援を考える。
 
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          | D個人の様子のグラフで、学級の様子の各観点の平均より極端に低い観点はどれか。 | 
        
          |  | →観点別の結果から各項目別に見るなど、その観点が低い原因を探り、支援を考える。 | 
        
        
        
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          | 分析の例を紹介します | 
        
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          | 「学級(部活動)の様子」のシートから | 
        
        
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                  | ア 「友達との関係」の児童生徒の平均点が教師の点数と比較して高い。 |  
                  | 学級の様子 |  
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              | 《原因として考えられること》 |  
              | ○ | 「友達との関係」のとらえ方が教師と児童生徒では違うのではないか。 (児童生徒は、仲よしの友達やグループとの関係でとらえているのに対し、教師は、学級全体の友
 達関係でとらえている場合がある。)
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              | ○ | 児童生徒は、学級全体の友達関係を見ていないのではないか。 (児童生徒は、1人でも仲よくしてくれる友達がいれば高い点数“3又は4”を付けるのに対し、
 教師は、1人でも孤立しているような児童生徒がいたら低い点数“2又は1”を付ける場合がある。)
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                  | イ 「自己存在感」の児童生徒の平均点が他の観点の平均点と比較して低い。 |  
                  | 学級の様子 |  
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              | 《原因として考えられること》 |  |  
              | ○ | 自己存在感は体験の積み重ねによって実感するようになるため、年度当初は低く出るのではないか。 
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              | ○ | 小学生の場合、「頼りにされている」「役に立っている」と実感することは難しいのではないか。 |  |  
              | ○ | 特に友達間においては、互いに助け合うなどの行動が当たり前になっていて、「ありがとう」と言葉を掛けて、気持ちを伝えていないのではないか。 |  |  
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                    | ウ 「教師との関係」の児童生徒の平均点が教師の点数と比較して低い。 |  
                    | 学級の様子 |  
                    |  |  |  |  |  
              | 《原因として考えられること》 |  |  
              | ○ | 中学・高校生は、発達段階から、教師との関係に距離を置くためではないか(教師に相談しないなど)。 |  |  
              | ○ | 小学校では、「先生と遊んでいる」の点数が低い“2又は1”であるためではないか。 (子どもが十分に満足するほど遊ぶことは物理的に難しい[遊びたくても時間が取れない]場合がある。)
 
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                  | エ 1回目と比較し、支援をしたにもかかわらず、2回目(3回目)の結果が下がってしまった。 |  
                  | 学級の様子 |  
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              | 《原因として考えられること》 |  |  
              | ○ | 児童生徒が、初回は周囲の様子が分からず表面的な見方でアンケートに答えたが、次第に学級内での人間関係が形成されて、実態に近い気持ちを回答するようになったためではないか。 
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              | ○ | 児童生徒が、以前より厳しい目で回答するようになったためではないか。 
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              | ○ | 2回目(3回目)は学級内でトラブルなどがあった後にアンケートを実施したのではないか。 
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          | 「個人の様子」のシートから 〜注意して見る必要のある児童生徒〜 | 
        
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          |  | ア すべての項目において「4」を選択している。 | 
        
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              | ○ | 「本音を語っていない」「自分と向き合っていない」「自分をよく見せようとしている」等の可能性がある。 |  | 
        
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          |  | イ 他の観点と比較して「学級の雰囲気」の点数が低く「友達との関係」が高い。 | 
        
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              | ○ | 「友達との関係」の中の「悪口や暴力、無視で傷つけられることはない」の項目の点数が低い“1又は2点”の場合、仲よしの友達やグループ以外からいじめられている可能性がある。 
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          |  | ウ 「友達との関係」で、仲よしの友達やグループと比較して点数が低い。 | 
        
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              | ○ | 生徒Dは仲よしグループ内の友達(生徒A〜C)に仕方なく合わせているけれども、 不満をもっている可能性がある。
 
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          |  | エ 他の観点と比較して「友達との関係」だけが高い。 | 
        
          |  | 個人の様子 | 
        
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              | ○ | 友達関係だけで、学校生活が保たれている。表面的には楽しそうに見えるが、友人関係でトラブルが発生すれば、不適応を起こす可能性がある。 |  | 
        
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          |  | オ 「学級の様子」と「部活動の様子」とを比較して、いくつかの観点に差が見られる。 | 
        
          |  | 学級での個人の様子 | 
        
        
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              |  |  | 部活動での個人の様子 |  
              | ○ | 比較して低い点数の集団に、居心地の悪さを感じている可能性がある。 |  | 
        
        
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          | 集計表の活用法 | 
        
        
        
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              |      
                      
                                                                         ※点数が「1」の箇所と観点別の合計が10点以下の箇所に 
                                                   水色のマーカーで印を付 けています。
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              |  | (1) Excelファイルの集計表シートに入力が終わったら、そのページをプリントアウトします。 (2) プリントアウトした集計表を見ながら、支援担当者が「点数が低い」と判断したところにマー
 カーなどで印を付けます。
 →この作業が学級や児童生徒のアセスメントとなります。
 (3)集計表全体を見て、特に点数が低い観点や項目、マーカーの箇所が多く気になる児童生徒、
 日常の観察とは大きく違っている児童生徒等、気になる点をピックアップし、支援へつなげます。
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