明日からすぐに使える授業プラン、学習プリントなどの情報を提供します!!

〈評価の実際〉 3/9

○ 「筆者の資料や具体例の示し方に着目しながら、本論1を読み取ることができる」という本時の目標を踏まえ、「資料を活用してあるE段落とF段落から、資料を活用する際の『説明の技その2』を読み取る」という学習場面でのワークシートBの記述について、以下のような判定基準を設定しました。
評価規準
「おおむね満足できる」状況(B)
「十分満足できる」状況(A)
「努力を要する」状況(C)
本論1の資料や具体例の示し方を読み取っている。 ・資料や具体例の示し方などの「説明の技」が文章中のどこに使われているか記述している。




(例)
◇「石油の四十パーセント」「石炭の三十パーセント」の部分は、具体的な数字を使っている。

◇「この三種類が全体の九十パーセントをしめています」の部分は、資料を詳しく説明してい る。 

◇「図Aは、世界のエネルギー消費量の移り変わりを示したグラフです」の部分は、何を示した資料であるかを書いている。
・資料や具体例の示し方などの「説明の技」が文章中のどこにどのように使われているか記述している。




(例)
◇「九十億トンに達しています」や「およそ五十倍に増えています」など、資料から分かることと、さらにそれから分かることを詳しく説明している。

◇「図Aは、世界のエネルギー消費量の移り変わりを示したグラフです」と読み手が分かるように、何を示した資料なのかを伝えている。
・資料や具体例の示し方などの「説明の技」が文章中のどこに使われているか記述できていない。

・本文のどこに着目して読めばよいのか分からない。

(支援)
◆文章の中で、筆者が同じような書き方(説明の仕方)をしている部分に着目させ、どんな内容が説明してあるかを読み取らせる。

○ 上記の判定基準に基づき、具体的には以下のように評価しました。
【児童1】  「おおむね満足できる」状況(B)の例
【児童1】は、「四十パーセント」「九十パーセント」などにサイドラインを引き、本文の下方に「具体的な数字で表している」と記述しています。また、「現在最も多く使われている」にサイドラインを引き、「くわしく説明」と記述しています。その他、本文の下方に、「何を表した資料なのか示している」という記述もあります。
具体的な数字を使っている、資料を詳しく説明している、何を示した資料であるかを書いているという「説明の技」が、どこに使われているかを記述しているので、「おおむね満足できる」状況(B)と判断しました。

【児童2】  「十分満足できる」状況(A)の例
【児童2】は、「図@は、エネルギー源の〜」「石油の四十パーセント、次いで石炭の〜」「十七・五億トン」などにサイドラインを引き、それぞれ「何を示した資料か分かるようにしている」「資料の説明をしている」「具体的な数字をつかっている」と記述しています。
また、本文の下方に、「化石燃料とは、どういうものかをくわしく説明している」「何倍になっているかなど、資料からわかることから、さらにそれからわかることをくわしく説明している」「資料からわかることを比べながら、どういうことがおきているかを説明している」と記述しています。
何を示した資料であるかを書いている、資料を詳しく説明している、具体的な数字を使っているという「説明の技」が、どこに使われているかを記述しているだけでなく、「それからわかることをくわしく」「わかることを比べながら」など、どのように使われているかについても記述しているので、「十分満足できる」状況(A)と判断しました。
単元計画に戻る

Copyright(C) 2012 SAGA Prefectural Education Center. All Rights Reserved.