話合い活動のよさを生かした 学級活動内容(2)の授業を提案します。

学級活動内容(2)を児童に説明する例  

   学級活動内容(2)を学級会の手法を取り入れて行うと、児童によっては,学級活動内容(1)と区別がつかなくなってしまうことがあります。その解決策の一つとして、学級活動内容(2)を「生活見直し大作戦」という枠組にして児童に説明する方法が考えられます。
  以下、教師による児童への説明の例を示します。
<児童への生活見直し大作戦の説明シナリオ例>
  (教師) 

学校で生活をする中で、一人一人が心掛けて直していった方がいいことや、もっとよりよくしていきたいことがありますよね。
例えば、忘れ物がなかなか少なくならないこと。これって自分も困るけど他の人にも迷惑を掛けてしまうよね。隣の人に借りたり、授業がちゃんと進まなかったりするよね。
こんなふうに、自分も困るけど、クラスの人も困るようなことをみんなで話し合ってよい方向に向けていきたいと思います。
自分一人だったら頑張れないけど、みんなと一緒だったら頑張れることってありますよね。
先生が「ちゃんとしなさい」と言うのではなく、自分たちで話し合ってクラスをよくしていってほしいなあと思っています。
そこで、6年○組では、それを「生活見直し大作戦」として取り組んでいきたいと思います。

「生活見直し大作戦」第1弾は先生から提案します。さっきも例で出しましたが、忘れ物がなかなか減りませんよね。そこで、「忘れもの0大作戦」に取り組みたいと思います。
どんなふうに話合いを進めるのか説明しますね。

  <話合いの進め方の説明シナリオ例>
 
  (教師)
 <話合いの進め方(2)>
この話合いは3つの柱で進めます。
まずは柱1で自分たちの実態を振り返ります。
「私は忘れ物多いなあ」「なぜ忘れ物をしてしまうのかな」ということを考えて出し合います。
 
柱2ではなぜ忘れものをしないことは大切なのかということを出し合います。
お家の人に相談して考えてきてもいいですね。
 
柱3では解決方法を考えます。
「自分はこれからこうするぞ」という行動のめあてを立てます。
 
そして最後に、柱1から柱2までのみんなの意見を参考にして、実際に自分が行動するためのめあてを決めます。
 
 
第1弾は先生が題材を決めましたが、自分たちで、自分たちの課題に気付くことができるようになっていくといいですね。


Copyright(C) 2012 SAGA Prefectural Education Center. All Rights Reserved.