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            | 今回の実践から必要と感じた教育相談室や保健室等で不登校等の生徒に実施する際の留意点 −構えのない関係を築くために−
 
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              基本的に,自己肯定感が低く,自己開示が困難な子どもたちであるので,構成的グループエンカウンターという「形」にとらわれることなく,子どもたちの抵抗感を軽減することに配慮しながら柔軟に計画する。
              シェアリングについては,その意義や重要性を理解させることは必要だが,基本的には,ふり返りシートに記入させる。ざっと目を通して,特に,紹介したい気づきや感想があれば,名前を伏せて読み上げる。
              ゲーム的な要素があるものを選ぶなど,自己開示がしやすいように配慮する。
              教師が自ら自己開示して,自己開示しやすい雰囲気をつくる。
              教師がデモンストレーションを行い,子どもに安心感を与える。
              ある手順が紹介されていても,子どもたちにとって荷が重そうであれば,その一部をはずすなど,子どもの状態を中心に考える。
              教師も,指導者としてではなく,一人の人間として,子どもと一緒に活動するというスタンスで行う。
              あまり一度に欲張らず,ねらいをしぼる。
              「関係づくり」から,徐々に「内面に向き合う」ものを入れていく。
              自己開示ができるためには,先ず,子どもの自己肯定感を高める必要がある。この点を常に意識して実施する。
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